こんにちは、ライパパです。
前回の記事では、7歳になったばかりのライが突如「ステージ4」と診断され、肺水腫で緊急入院したお話をしました。
今回はその続き。最悪の事態は免れ、なんとか2日間で退院できたところからの記録です。
しかし、ホッとしたのも束の間。ここから我が家は、ライの命を繋ぎ止めるための「本当の闘い」に突入することになります。パニックと試行錯誤の連続だった、当時のリアルな日々を書き綴ります。

【涙の再会】少し痩せて戻ってきたライと、下された「絶対ルール」
2日間の緊急入院を経て、ライの面会へ。
初めての入院でライはぐったりと疲れてはいましたが、私の姿を見ると、一生懸命にシッポを振って近くに寄ってきてくれました。
少し痩せてしまった体を抱きしめ、「頑張ったね、頑張ったね」と何度も声をかけました。実は私自身も、心配のあまりこの2日間ほとんど眠れずぐったりしていました。
退院の際、先生から告げられたルールは非常に厳格なものでした。
強心剤と利尿薬を血管拡張剤を「朝・晩」に必ず投薬すること
心臓に負担がかかるため、絶対に興奮させないこと
そして、もし根治を目指して手術を受けるのであればと、専門の病院を紹介されました。犬の心臓手術ができる病院は日本に数カ所しかありませんが、不幸中の幸い、我が家から通える近くの病院(福岡)がその一つだったのです。

【絶望の異変】薬を飲ませたらぐったり…食べないライと2度目の緊急入院
お家に帰り、いよいよ始まった投薬生活。しかし、すぐに大きな壁が立ちはだかりました。
薬を飲ませてしばらくすると、ライの様子が明らかにおかしくなったのです。
全く元気がなくなり、お気に入りの場所からほとんど動かなくなりました。
名前を呼んでも反応が薄い。
大好きなおやつを見せても顔を背ける。
それまで食欲旺盛だったライとは、まるで別の犬のようでした。
「もしかして肺水腫が再発したのか……?」
退院したばかりなのに、また何か悪いことが起きているのではないか。
不安でたまらず、ライの様子を何度も確認しながら過ごしました。
数日経っても、ご飯はおろか、大好物のカステラやまるぼうろ、りんごさえも一切口にしません。
「入院で疲れているだけなのか、それとも薬の副作用なのか。初めてのことだから何が正常なのかも分からない」
不安に押しつぶされそうになりながら病院へ向かいました。
紹介先の院長先生に血液検査をしてもらった結果、驚くべき事実が判明します。
「前に処方された利尿薬が強すぎて、ずっと激しい吐き気がある状態です。即、再入院させて数値を落とします」
原因が分かった安堵と同時に、ライに辛い思いをさせてしまった申し訳なさで胸が一杯になりました。再び2日間の入院を経て、正しいお薬に調整してもらい、ようやくライの食欲が戻って来ました。

【ライパパ流の工夫】「薬の時間=おやつタイム」への刷り込みと、24時間の遠隔監視
ここから、ライの体調を維持するための私のワンオペ奮闘記が始まります。
① ご飯に混ぜてもバレる!行き着いた「おやつ・ブドウ糖作戦」
最初はご飯に薬を隠していましたが、臆病で注意深いライはすぐに察知して食べなくなりました。
そこで試行錯誤の末、大好物のミニカステラなどのおやつをあげるタイミングで、おやつと一緒に一瞬で飲ませる方法にチェンジ。さらに、薬には犬用の「ブドウ糖(Chlorophyll Liquid)」をつけて甘くしてあげる工夫もしました。
「お薬の時間は、おいしいおやつと甘いブドウ糖がもらえる楽しい時間!」と刷り込むことで、あんなに嫌がっていた薬を自ら進んで食べてくれるようになりました。


② 24時間の徹底管理と、仕事中の「中抜け」
当時は一人暮らし。絶対に薬の時間を遅らせるわけにはいきません。幸い職場が家から近かったため、職場の理解を得て、仕事中に一度抜けさせてもらって家に帰り、薬を飲ませるという生活を続けました。
室温・湿度の管理には細心の注意を払い、寝ている時の呼吸数を測れるスマート首輪「PetVoice(ペットボイス)」を購入。外出中もスマホのアプリで、ライの呼吸数と部屋の温度を常にチェックし続けました。
福岡か、名古屋か。立ちはだかる「手術待ち」の壁と、決断
一刻も早く手術をして安心したい。そう思って先生に相談しましたが、現実は甘くありませんでした。
◦福岡での手術: 最短でも「来年の2月(※のちに調整で12月に早まりました)」と言われ、ステージ4のライには遅すぎるのではないかと絶望。
◦名古屋での手術: 名古屋なら2ヶ月ほどで受けられるが、移動によるライの体力低下のリスク、環境変化、そして費用が200万円に跳ね上がる。
先生と何度も話し合い、「まだライは若くて体力もあるから、毎月しっかり検査を続けていけば、薬で福岡の手術まで待てるはず」という言葉を信じ、福岡で受けることを決意しました。
月3万円の維持費と180万円の手術費。ライのために変えた生活
ここからの毎日は、経済的にも体力的にも限界ギリギリの生活でした。
◦毎月1〜2回の検査代と薬代だけで3万〜4万円
◦控えている手術費用は最低でも180万円
一刻も早く手術を受けさせたい気持ちと、費用を準備しなければならない現実の間で、常に焦りを感じていました。
それまで私は夕方から深夜にかけて働く仕事をしていました。
しかし、夜勤中心の生活ではライの夜間の呼吸状態を確認することが難しい。
さらに、これから先に必要になる治療費や手術費用のことも考えなければなりませんでした。
悩んだ末に、私は仕事を変える決断をしました。

正直、不安はありました。
それでも、「ライを助けるために今できることは全部やる」と決めていたのです。
体力的にも精神的にもすり減り、「正直、辛いな……」と思う夜もありました。
それでも、小さな体で病気と闘いながら、一生懸命に生きようとするライの姿を見るたびに、逆に私の方が元気をもらっていました。
「絶対に手術を成功させて、この子を助ける」
その思いだけを支えに、私たちは手術の日を待ち続けました。
この頃の私は、数か月後にライが再び元気な姿を見せてくれることになるなんて、まだ知る由もありませんでした。
そして、いよいよ180万円の心臓手術当日を迎えることになります。
(次回、手術当日編へ続きます)


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